北島を旅し終えて、私がたどり着いたのはBlenheim(ブレナム)という小さな街。
この地域は、ニュージーランドでも有数のワインの名産地。
街の周り一帯に広がるのは、どこまでも続くぶどう畑。


日本のぶどう園とはスケールが桁違いで、「東京ドーム何個分あるんだろう?」と思うほど広大です。

ブドウ畑での仕事。青空の下、ワイヤーを張る日々。
私の仕事は、ぶどうの枝がまっすぐ上へ伸びるように支えるワイヤーリフティング(Wire Lifting)。
果てしない畑で、何百メートルも続くワイヤーを一本ずつ張っていきます。
単純作業だけど、腕も腰もパンパン。
それでも空を見上げると、青と緑がまぶしくて、「ああ、私いまNZで生きてるんだな」って思えました。
虹が出る日もありました。ワイヤーが陽にきらめいて、美しい瞬間でした。

そして、もうひとつの仕事。ぶどうの木に生える不要な芽を取り除く作業、それがBud Rubbing(バッドラビング)。
軍手をした手で枝をこすり落とし、余分な芽を削ぎ落とすことで、栄養を実る房に集中させる。
ただ、これが本当に大変。
手も腰も痛くて、足元も泥だらけ。みんな口を揃えて「この仕事はキツい」と言うけれど、それだけに終えた後の畑は、まるで整ったキャンバスのように美しいんです。
ブレナムで働くなら、断然おすすめなのがFocus Labour Solutions。
月曜〜土曜、朝7時から夕方5時ごろまで働けて、送迎付き・車不要・前日申告で辞退OK。
お金を貯めたい人にも最適です。
基本は時給16.50ドル、稀にコントラクト(歩合制)になることも。
私はオフィスに直接行って「明日から働きたい」と伝えたら、その場で採用が決まりました。
👉 Focus Labour Solutions 公式サイト
一方で、別の会社では少し苦い経験も。
Nicholson Contractingという会社は、バッパー(バックパッカーズ宿)経由で紹介されて行ったのですが、一日4時間しか働けない日も多く、給料明細も貰えず…。
契約書を渡したのに「受け取ってない」と言われたり、労働時間がスーパーバイザーの気分次第という日もありました。
もちろん、全員がそうではないかもしれませんが、紹介された際は慎重に。
👉 Nicholson Contracting 2002 Limited in Riverlands
ブレナムは小さい街ながら、Factory(工場)やWinery(ワイナリー)の求人も多く、仕事探しには困りません。
気候も穏やかで、人も優しく、「田舎の中の都会」みたいな心地よさがあります。
街の風景。公園とマーケットと、青空の下のクリスマス。
11月を過ぎると、季節はすっかり夏の空気。
ブレナムの街中には公園がいくつもあり、どこも芝生が広く、ピクニック日和の日が続きます。
🏞 HORTON PARK
緑が美しい静かな公園。木陰に座るだけで幸せな時間。
🌳 OLIVER PARK
子どもたちの遊具が多く、地元ファミリーの憩いの場。
⚽ A&P PARK
私の一番のお気に入り。
サッカーの試合が開かれていて、試合を見ていたらすぐ隣でマーケットを発見!
☕ FARMERS MARKET(毎週日曜 9:00〜12:00)
出店数が多く、食べ物から雑貨まで幅広いラインナップ。
コーヒー片手にのんびり過ごせる、最高の朝の過ごし方です。


















地元民だけが知る“秘密の果樹園”マッケンドリーパーク!
そしてぜひ訪れてほしいのが、McKendry Park(マッケンドリーパーク)。
ここでは、木に実るフルーツが自由に収穫できるんです!
夏のブレナムでは、園内にたくさんのプラムの木が実ります。
緑色の実はまだ酸っぱいけれど、ピンク色になると甘くて最高。
他にもクルミやリンゴの木もあり、季節ごとに違う果実が楽しめます。
中心部から歩いて30分ほど。散歩がてらにぜひ。






線路のある街。WINE STATIONとフィッシュ&チップス。
ブレナム駅近くには、「WINE STATION」と書かれた白い建物があります。
実際に貨物列車が走っており、線路とワインという、不思議な組み合わせが絵になるスポット。
そして仕事帰りに食べた「勝利のフィッシュ&チップス」も忘れられません。
お店はREDWOOD TAKEAWAYS。
HOKIのフィッシュとチップスで約7ドル。安くて美味しくて、労働後のご褒美にぴったり。












まとめ
仕事を終えて、プラムを片手に川沿いを散歩。
穏やかな水面、吹き抜ける風、遠くで響く列車の音。
ブレナムで過ごした時間は、“生きること”そのものがゆっくりと流れているような日々でした。
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