オークランド北部で見つけたスローライフと茜色の記憶【NZワーホリ旅行記③】

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ニュージーランド・オークランド北部にあるBrowns BayからMairangi Bayまでを歩いた日。
ただの散歩のはずが、海の香りと風のやわらかさに包まれ、気づけば心に深く残る“茜色の記憶”になっていました。

図書館で過ごす静かな時間、カフェの香り、海岸で食べたキウイの甘さ、そして空を染めるピンクの夕暮れ。
どれも特別ではないけれど、確かに“暮らしの幸せ”を感じる瞬間でした。

今回は、そんなニュージーランド北部のベイエリアを巡りながら、海と風、そしてスローライフの魅力を綴ります。

目次

可愛い街と、見つけた居場所

オークランド中心部では、映画のポスターが貼られた掲示板を発見。
どこか懐かしいデザインで、とても可愛い。

ちょうどこの頃、引っ越しが決まったので、改めてBrowns Bayをじっくり歩いてみました。
写真を撮るたびに「ようやくこの街に馴染めた気がする」と感じる。

Browns Bayで一番好きな場所、それがEast Coast Bays Library(イーストコースト・ベイズ図書館)
静かで、陽の光がやわらかく差し込む図書館。

ホームステイ先で「今日も一日図書館にこもってたよ」と言ったら驚かれたけど、私にとっては最高の週末の過ごし方。
おそらく、これが最後の“図書館こもり”になるだろうなと思いながら、一冊ずつ丁寧にページをめくった。

図書館を出て、Browns Bay Beach(ブラウンズベイビーチ)へ。
今まできちんと歩いたことがなかったけれど、海岸沿いには屋外シャワーがあり、真冬でも泳ぐ人の姿がちらほら。

この街に住んでみて感じたのは、「意外と暮らしやすい街かもしれない」ということ。

家の周りは静かで何もないけれど、少し歩けばカフェやスーパー、そしてビーチ。
週末は、カフェで朝を迎え、ビーチを歩き、帰りにスーパーで果物を買う。

そんな穏やかな日常が、ここでは自然にできると感じた。

海岸では特産のキウイフルーツをかじる。
日本で食べるよりも甘く、濃厚で、まるで太陽の味がする。

ちょうどその日、日本でも話題になっていた「ピンク空」が、この街の空にも広がっていた。
一面が淡い茜色に染まり、息をのむほど美しかった。

ベイ地域を歩いてみてわかったこと

地図で見るとほんの少しの距離に見えるけれど、実際に歩くと、ニュージーランドの広さを実感する。
来る前は「日本の半分くらいの大きさかな」と思っていたけれど、まったく違った。
「国一周ウォーキング」なんて到底ムリだなと笑ってしまうほど。

どのベイも共通して、「静か」「自然が近い」「空が広い」
そんな言葉が似合うエリアだと思う。

地名印象・特徴
Long Bay大きな公園があるが、観光地というより地元向け。
Torbay店舗は少なめ、静かな住宅地。
Browns Bayカフェやスーパーが多く、暮らしやすい。
Rothesay Bay特に何もないが、海が近い。
Murray’s Bay大きなビーチあり。散歩にちょうどいい。
Mairangi Bayカフェや雑貨店が多く、週末ランチにおすすめ。

ホストマザーの誕生日と、異国の温かさ

家に帰ると、偶然にもホストマザーの誕生日パーティが開かれていた。
家族や親戚が15人ほど集まり、賑やかなリビング。

私は大人数が苦手で、隅っこで野菜をつまんでいたけれど、ケーキがとても美味しかった。
外国のケーキは甘すぎる印象があったけれど、これは甘さ控えめで、しっとりしていて、まさに“ホームメイドの味”。

地下にはドラムやギター、ウクレレまで揃っていて、まるで自宅スタジオのよう。
「ドラム叩いてみたいな…」と思いながら、言葉には出せなかった。
一軒家の暮らしって、やっぱりいいな。

夜、少し疲れて空を見上げたとき、そこに広がっていたのは、まるでテカポ湖のような星空だった。
空気が澄み、光が少なく、星が一つひとつ強く瞬いていた。

言葉で語るより、写真で見てほしい。そう思うほどに、静かで美しい夜だった。
都市の灯りでは見えない“田舎のご褒美”のような景色。

まとめ

海の風と、カフェの香りと、図書館の静けさ。
どれも日常にあるはずの風景なのに、異国で体験すると、なぜか少しだけ特別に感じる。

忙しさの中で忘れがちな「ゆっくり生きる」という感覚。
ニュージーランドの空の下で、その大切さを思い出した。

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uta
関東在住の30代。
WEBデザインやWEBライティングを仕事とし、言葉とデザインの力で「誰かの人生を動かす」ことを信念とし、日々精進中。
日本国内はもちろん、世界を旅しながら、音楽・映画・旅行を綴り、未来へ紡ぐ。
自然や海、星空に心惹かれ、旅先での出会いや縁を大切にしている。
英文科出身のバックグラウンドを活かし、国内外のカルチャーに触れながら、日々新たな発見を求めている。
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