2025年7月5日(土)・7月6日(日)の2日間、モンベル(mont-bell)創業50周年を記念して、FRIEND FAIR(フレンドフェア) in 横浜が開催されました。
モンベルクラブの会員限定で行われ、モンベルの50年の歴史とともにその魅力を再発見することができる貴重な機会となりました。
今回は、初日の7月5日(土)の様子を詳しくレポートします。

「モンベル(mont-bell)」とは?
モンベル(mont-bell)は、1975年に日本の大阪から誕生したアウトドアブランドです。創業者は登山家・冒険家としても知られる辰野勇氏。彼は若干21歳で世界最難関の一つ「アイガー北壁」に挑んだとして、当時の世界最年少記録を樹立。その他、黒部川源流から河口までのカヤック初下降など、数々の冒険歴を持つ人物でもあります。
モンベルの製品は、「Function is Beauty(機能美)」と「Light & Fast(軽量かつ迅速)」という二大コンセプトに基づいています。この思想は、過酷な自然環境に挑む登山家たちのリアルなニーズから生まれたものであり、シンプルながら実用性と快適性を兼ね備えた商品設計が特徴です。
モンベルでは、登山ウェアやギアはもちろんのこと、クライミング、カヤック、サイクリング、キャンプ、ガーデニング、さらにペット用アウトドアグッズまで、幅広い製品ラインを展開しています。高品質にもかかわらず比較的リーズナブルな価格帯が人気の秘訣。コストパフォーマンスの高さから、アウトドア初心者からプロフェッショナルまで幅広い層に支持されています。
また、モンベルのアイテムは、登山やキャンプといったレジャー用途にとどまらず、災害救助の現場などでもその性能が活かされています。地震や災害対策にもぴったりで、信頼できるアウトドアブランドとして社会的にも高く評価されています。
「FRIEND FAIR in 横浜」とは?
1975年の設立以来、登山用品をはじめとした多彩なアウトドアギアを通じて、国内外のアウトドアファンのライフスタイルを支え続けてきたモンベル。そんなモンベル創業50周年の節目の年に開催されたのが、「FRIEND FAIR in 横浜」です。このイベントは、これまでモンベルを支えてきたファンへの感謝を込めて、ブランドの歩みを振り返りながら、未来に向けて新たな一歩を踏み出す記念イベントとして企画されました。
「FRIEND FAIR in 横浜」では、モンベルの歴史を物語る特別展示や、50周年記念アイテムの限定販売がありました。そして、家族連れやアウトドア初心者でも楽しめるカヤック体験やクライミング体験など、体験型のアクティビティも充実しており、室内にいながらアウトドアを楽しめる場として大盛況。また、飲食ブースやアウトレットコーナー、企業・団体による出店ブース、音楽ライブなどのステージイベントもあり、1日中楽しむことができました。



「FRIEND FAIR in 横浜」の入場条件について
「FRIEND FAIR in 横浜」は、モンベルクラブ会員限定の特別イベントのため、入場時に以下の入場条件を満たす必要がありました。
- モンベルクラブのメンバーズカードの提示
- モンベル公式アプリ内のデジタル会員証の提示
会員本人に加え、同伴のご家族やご友人も無料で入場可能なのが特徴で、1枚の会員証があれば、複数人でイベントに参加できます。モンベルクラブ会員でない方も、その場で入会が可能と、誰でも参加できるスタイルでした。
会場MAP


ステージイベント・ワークショップブース プログラム
ステージイベント
7月5日(土) | ||
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時間帯 | 出演者 | 内容概要 |
11:00–11:40 | D.W.ニコルズ (バンド) | オーガニックなサウンドのライブ |
12:00–12:40 | 辰野勇 (モンベル代表/冒険家) | 創業者による50周年特別トークセッション |
13:00–13:40 | 河口恭吾 (シンガーソングライター) | ヒット曲「桜」で知られるア大人気ライブ |
14:00–14:40 | 関野吉晴 (医師・探検家) | アマゾン・グレートジャーニーの語りと冒険体験談 |
15:00–15:30 | パッシュファミリー (自転車世界旅家族) | 世界を自転車で走破。家族で旅するスタイルを案内。 |
7月6日(日) | ||
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時間帯 | 出演者 | 内容・概要 |
10:30–11:10 | D.W.ニコルズ (バンド) | 会場を盛り上げるライブパフォーマンス |
11:30–12:40 | 辰野勇 (モンベル代表/冒険家) | 創業者による50周年特別トークセッション |
12:10–12:40 | 夢枕獏 (作家) | 陰陽師シリーズなど著作多数。自然観と創作の関係を語る |
13:00–13:40 | 宗次郎 (オカリナ奏者) | 土製オカリナで自然と共鳴、癒しの演奏 |
14:00–14:40 | 石丸謙二郎 (俳優・ナビゲーター) | 『山のラジオ』パーソナリティとして山旅体験をシェア |
ワークショップブース
7月5日(土) | |||
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時間 | プログラム名 | 講師・団体 | 内容 |
10:00〜10:30 | 地図読みの基礎知識講習会 | モンベル・アウトドア・チャレンジ | 地図の読み方と登山に役立つ基礎スキルを学ぶ |
10:40〜11:10 | 登山・狩猟・山廃村暮らしトークショー | 服部文祥 (登山家・作家) | サバイバル登山を中心に語る、思想と実践の話 |
11:50〜12:20 | モンゴル・ゴビ沙漠 単独縦断報告 | 奥村大海 (沙漠旅行家) | 極寒の沙漠を一人歩いた旅の記録 |
12:30〜13:00 | 北海道で楽しむバードウォッチング | 小清水町観光協会 | 道東の野鳥観察スポットと楽しみ方を紹介 |
13:10〜13:40 | 希少猛禽類の保全活動報告 | 齊藤慶輔 (猛禽類医学研究所) | 絶滅危惧種との共生を目指す取り組み |
14:00〜14:50 | エベレスト登頂報告会 | 猪熊隆之 (ヤマテン) | 山岳気象予報士として挑んだ登山と気象観測 |
15:00〜15:30 | 星空撮影講習会 | OMデジタルソリューションズ | ミラーレス一眼で撮る天の川の撮影テクニック |
15:40〜16:10 | 山岳遭難とリスク管理 | 長野県警察 山岳遭難救助隊 | 遭難の傾向と安全登山のポイントを解説 |
16:20〜16:50 | 海難事故防止講習 | 第三管区海上保安本部 | 「浮クッション」を活用した海の安全講座 |
7月6日(日) | |||
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時間 | プログラム名 | 講師・団体 | 内容 |
10:00〜10:30 | 水辺の安全講習 | モンベル・アウトドア・チャレンジ | 川や海で安全に遊ぶための知識と技術 |
11:20〜11:50 | バードウォッチング入門 | 日本野鳥の会 | 身近な野鳥の見つけ方、初心者におすすめの道具も紹介 |
12:00〜12:30 | 山岳遭難とリスク管理 | 長野県警察 山岳遭難救助隊 | 登山前に知っておきたいリスクマネジメント |
12:40〜13:10 | 希少猛禽類とエネルギー問題 | 齊藤慶輔(猛禽類医学研究所) | エネルギー開発が猛禽類に与える影響と対策 |
13:20〜13:50 | 源流域に棲む生物たち | 竹中將起 (筑波大学) | 河川の源流域に生きる生物の進化と役割 |
14:00〜14:50 | エベレスト登頂報告会 | 猪熊隆之 (ヤマテン) | 美しい写真とともに語る登山×気象の記録 |
15:00〜15:30 | 地図読みの基礎知識講習会 | モンベル・アウトドア・チャレンジ | 山登りをより楽しく・安全にするための地図活用術 |






特別展示・出店ブース
記念アイテムの販売・特別展示
内容 | 詳細 |
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記念Tシャツ・スウェット・バッグ等 | 創業当時のロゴをデザインに使用した50周年限定モデル |
特別展示 | 創業当時からの歩みを年表・写真・製品展示で振り返る |
フレンドエリア・フレンドタウン
地域 | 名称 | 特徴・内容 |
---|---|---|
北海道 | オホーツク、南富良野、釧路など | 豊かな自然が魅力のアウトドア天国 |
東北 | 白神山地、男鹿市、三春など | 世界遺産や自然が調和するエリア |
関東 | 日光市、南足柄市、神流町など | 歴史と自然、観光スポットが融合した地域 |
中部 | 安曇野市、信濃大町、小谷村など | 北アルプスや信州の自然文化を体感 |
北陸 | 黒部市、立山町、佐渡など | 山と海の両方が楽しめる絶景地 |
近畿 | 綾部市、奥大和、湯浅町など | 歴史文化と自然体験の融合 |
中国 | 大山・皆生、長門市、山口県など | 日本海沿岸や中国山地の魅力 |
四国 | 石鎚山、土佐れいほく | 西日本の秘境と手つかずの自然 |
九州・沖縄 | 対馬市、大村、天城町など | 海と島の独自文化・生態系が魅力 |
海外 | ツェルマット、グリンデルワルド | アルプスの絶景を体験できる |
フレンドショップ・体験型出展(一部紹介)
名称 | 内容 |
---|---|
OM SYSTEM STORE | カメラ体験・講習会 |
ヤマテン | 気象予報に基づく山岳情報 |
猛禽類医学研究所 | 希少猛禽類保全の紹介 |
鳥コ・キッズステーション | ファミリー向け体験ブース |
中央アルプス・駒ヶ岳ロープウェイ | 観光案内・特産品 |
Hakuba47、OWL Mountain Park | スノーパークやアクティビティの案内 |
提携団体(一部紹介)
団体名 | 主な活動・関連内容 |
---|---|
環境省/文化庁 | 環境保護と文化推進の協力 |
国立登山研修所/長野県山岳遭難防止協会 | 登山安全・教育支援 |
猛禽類医学研究所 | 猛禽類の医療・保護活動 |
日本野鳥の会 | 野鳥観察や自然教育 |
NPO森のようちえん全国ネットワーク | 自然体験を通じた教育活動 |
GORE-TEXプロダクト | 高機能素材でのアウトドア支援 |



フレンドマーケット・飲食ブース
フレンドマーケット
出店者名 | 所在地・特徴 |
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株式会社ウッド・マイスター | インテリア雑貨 |
aKcompany株式会社 | オリーブオイル |
マスニ農園 | りんご |
佐藤製作所 | インテリア雑貨 |
縄文食品 | 食品 |
飲食ブース
出店名(地域) | 主な販売商品 |
---|---|
二の坂茶屋(山形県) | リンゴジュース、焼き餅等 |
すずらんハウス(長野県) | すずらんソフトクリーム等 |
北塩原村(福島県) | 会津山塩焼きそば等 |
飛騨市(岐阜県) | 飛騨牛コロッケ、ひだくろ(コロッケバーガー)等 |
妙高市(新潟県) | 野沢菜チャーハン、高原花豆ソフト、たこ焼き等 |
くじゅう高原地ビール(大分県) | 地ビール各種、骨付きフランク等 |
uTa珈琲焙煎所(大阪府) | 珈琲、豆乳カフェオーレ等 |
スパイスマジック | バターチキンカレー、キーマカレー、ホットドッグ等 |








体験型アクティビティ
カヤック体験
ドーナツ型の大型プールを使って楽しめる「カヤック体験」。1人乗り用のカヤックを使用し、約10〜15分ほどで一周できる手軽さが魅力。料金は1回500円、小学1年生以上が対象ですが、小学生未満のお子さまも保護者の膝の上であれば無料で体験可能(単独での体験は不可)。スタッフが常に目を配っており、小さな子どもにはカヤックを押してサポートしてくれるので、親御さんも安心して見守ることができます。水に濡れる可能性があるため、着替えやタオルの用意をしておくのが吉。
クライミングチャレンジ
イベント会場内でひときわ目立つ高さ6.5mの「クライミングタワー」は、子どもたちの冒険心をくすぐるアクティビティ。初心者でも安心して挑戦できるよう、専門スタッフがしっかりサポート!こちらも料金は1回500円で、小学1年生以上かつ体重20kg以上の方が対象。安全のため、18歳未満の方は、体験前に保護者の同意書への署名が必要。初めてのクライミング体験に挑むお子さまにも安心です。
クラフト体験
複数のブースで展開されている「クラフト体験」では、子どもたちの創造力を刺激する手作り工作やゲームが楽しめます。ついつい夢中になってしまうようなオリジナルの作品づくりができるため、親子で一緒に取り組むのもおすすめ。「ヤマテン」では、ペットボトルで雲を作るアクティビティが開催されており、大盛況でした。他にも、火起こしやパラコード作りなど、無料のものから有料のものまで、様々な体験がありました。


アウトレットセール
フレンドフェアの中でも特に人気が高いのが「アウトレットセール」!毎年多くの来場者が開場と同時に向かうこのコーナーには、モデルチェンジ品やサンプル品、訳あり品など、お買い得用品がずらりと並びます。フレンドフェアならではの価格設定で、掘り出し物に出会える可能性も高く、宝探しのような楽しさがあります。
また、アウトレットセールの目玉の一つが「特価カヤックコーナー」です。ここでは、モデルチェンジ品や展示用サンプル、少しのキズや汚れがある訳あり品のカヤックが、特別価格で販売されていました。いずれも数量限定、または一点ものが多く、気に入ったカヤックがあればその場で購入してすぐに車に積んで持ち帰ることも◎!カヤックの購入が初めてという方にも安心なポイントとして、現地には専門知識を持ったスタッフが常駐。使用方法や適したモデルの選び方、保管方法など気軽に相談に乗ってくれます。
いずれのアウトレット商品も、数量が限られているため、売り切れ次第終了。特に人気の高いモデルやサイズは、早々に在庫切れとなる可能性もあるため、気になる方は朝一での来場がおすすめです。









【体験レポ】モンベルフレンドフェア2025参戦記|アウトレットセールから絶品ご当地グルメまで充実の1日!
9:00にみなとみらい駅に到着し、パシフィコ横浜の会場へ。すでに多くの来場者が廊下に並んでおり、入場には約10分ほどかかりました。会場の外からでも感じる熱気!モンベルのTシャツやバッグを身に着けた人、アウトドアファッションの家族連れなど、年齢層も幅広く、ファン層の厚さが伝わってきました。
会員カードを提示し入場後、まずはアウトレットコーナーへ直行。8月に富士登山を控えている同行者のためにトレッキングポールを探すも、なかなか見つからず…。スタッフの方に伺ってようやく発見したのは、わずかに残る7本のうちの「2-Wayグリップ アンチショック」。なんとか確保できました!その後も、以下のようなアイテムを次々と購入。
商品名 | 品番 | 数量 | 小計(税込) |
---|---|---|---|
スパイスマジック バターチキンカレー | #1324533 | 1 | ¥500 |
2-Wayグリップ アンチショック | #1140158 | 2 | ¥12,400 |
マルチパワー ヘッドランプ | #1134204 | 1 | ¥2,000 |
パワー ヘッドランプ | #1124888 | 1 | ¥1,700 |
モバイルパワーパック | #1124745 | 2 | ¥2,800 |
ライトウインター トレッキング グローブ Men’s(M) | #1118709 | 1 | ¥2,900 |
ライトウインター トレッキング グローブ Men’s(L) | #1118359 | 1 | ¥2,700 |
50th WIC.T モンタベア Unisex(XL)(L) | #1114006 | 2 | ¥6,600 |
50th WIC.T サミッツ Unisex(XL)(L) | #1114003 | 2 | ¥6,600 |
O.D.プリントショーツ Women’s(L) | #1105652 | 1 | ¥3,100 |
合計 | 14 | ¥41,300 |
10:00からの「地図読み講習会」にも興味があったのですが、会場がとても広く、見つけられず断念…。その後は10:30から始まった「D.W.ニコルズ」の陽気な音楽をBGMにショッピングを楽しみ、11:00頃にレジへ。接客してくださったのは、北海道のモンベルスタッフの方。北海道の登山事情やクマ対策についてなど、興味深い話をたくさん伺うことができました。戦利品の写真はこちら。記念Tシャツがとても可愛くてお気に入りです。









買い物を終えた後は、待望の飲食ブースへ。ここでも全国各地から集まった出店がずらり!今回食べたのは、以下の2品。
- スパイスマジックの「バターチキンカレー」
- 福島県・北塩原村の「会津山塩焼きそば」
どちらも美味しかったのですが、特に印象的だったのが「会津山塩焼きそば」!絶妙な塩加減が夏バテ防止にもなりそうで、間違いなくおすすめの一品。人気商品ゆえに調理に時間がかかっていましたが、その分の価値あり!
ほかにも、飛騨市の「ひだくろ(コロッケバーガー)」が大人気で、どのブースも行列が絶えない盛況ぶり。12:00にはイートインスペースで、モンベル代表・辰野氏の講演を聴きながらゆったり食事を楽しみました。




午後は、フレンドマーケットや地域ブースをじっくり回る時間。各地の特産品やパンフレット、ガチャガチャ、抽選会など、まるで日本一周旅行をしているような感覚に。中でも、北海道のブースで大好物の「じゃがポックル」を発見し即購入。さらに、会員限定の1日1回くじ引きにもチャレンジし、「モンベル特製ステッカー」をゲット!小さな当たりでも、旅の思い出として嬉しいアイテムになりました。











14:00からは、登山家・猪熊さんによるエベレスト登頂報告会に参加。リアルな写真や動画が満載で、クレバスを渡る場面などには手に汗握る瞬間も。続けて15:00からは、OMデジタルソリューションズの星空撮影講座へ。これが非常に素晴らしく、その熱が冷めやらぬまま、翌日にOM-3を購入することを決意…!(その話はまた別の機会に…)
16:00前、イベント終了間際に再度飲食ブースへ。以下の3店舗で締めくくりました。
- 【山形県】二の坂茶屋の「焼き餅」
- 【長野県】すずらんハウスの「すずらんソフトクリーム」
- 【大阪府】uTa珈琲焙煎所の「ハンドドリップコーヒー」
どれも美味しかったのですが、すずらんソフトクリームの濃厚でまろやかな味わいが特に印象的でした。ただし、ほとんどの店舗が16:00前に完売していたので、早めの利用をおすすめします。そんなこんなで一日楽しみ、撤収しました。






まとめ
2025年7月5日(土)の「FRIEND FAIR」in 横浜は、モンベルの50年の歴史を祝うとともに、その未来へのビジョンを感じることができる素晴らしいイベントでした。
アウトドアファンはもちろん、これから山登りやキャンプを始めたい方にもぴったりな体験型イベント。次回の開催も今から楽しみです!