揚げパン完全ガイド|大田区発祥の誕生秘話から給食の歴史、セブン-イレブン新商品、海外文化まで徹底解説

  • URLをコピーしました!

みなさんの小学校の思い出といえば、何を思い浮かべますか?

校庭での鬼ごっこや遠足も楽しい思い出ですが、やはり外せないのが「給食」ではないでしょうか。
グラタン、ソフト麺、牛乳、カレー……数えきれないほどの人気メニューがありましたよね。

その中でも、世代を超えて愛され続けている定番メニューが「揚げパン」です。

実はこの給食の揚げパン、発祥の地は東京・大田区だといわれています。
そして今、その「大田区発祥 揚げパン」が2026年2月17日よりセブン-イレブンで全国発売され、話題を集めています。

この記事では、そんな揚げパンの基礎知識から大田区発祥といわれる誕生エピソード、話題の商品レビュー、地元で人気のベーカリー、さらには海外の揚げパン文化まで幅広くご紹介しました。

懐かしさを感じたい方も、揚げパンのルーツを知りたい方も、ぜひ最後までご覧ください!

目次

そもそも、揚げパンとは?給食で人気になった理由と特徴を解説

「揚げパン」とは、コッペパンを油で揚げて、表面に砂糖やきな粉などをまとわせた“給食の定番”。
外側はほんのり香ばしく、中はふんわりやわらかい——この食感のギャップが、子どもから大人まで虜にするポイントです。

味付けのバリエーションも豊富で、王道のシュガーはもちろん、きな粉、シナモン、抹茶、ココアなど、学校や地域によって「うちの揚げパンはこれだった!」という思い出が分かれるのも面白いところ。
どれも共通しているのは、揚げたての香りと、粉の甘さがふわっと広がる“特別感”です。

揚げパンが広まった背景には、戦後の食事情も関係しています。
まだ甘いものが今ほど身近ではなかった時代、砂糖をまとった揚げパンは、子どもたちにとってまさにごちそう。
「給食の揚げパン=楽しみな日」という記憶が、多くの人の中に残っているのは、その希少さと満足感が大きかったからかもしれません。

さらに揚げパンは、ただ甘くておいしいだけではありません。
パンを揚げることで、時間が経って少しかたくなったパンでも食べやすくなり、風味もアップします。
給食という限られた条件の中で、“おいしく食べてもらう工夫”として選ばれてきた合理性も、揚げパンが定番になった理由のひとつです。

コッペパンと揚げパンの違いは?

「揚げパンとコッペパンって何が違うの?」と思う人もいますよね。
結論からいうと、最大の違いは“調理方法”にあります。

コッペパンは、小麦粉生地を発酵させてオーブンで焼き上げたシンプルなパン。
一方、揚げパンはそのコッペパンを油で揚げ、砂糖やきな粉などをまぶして仕上げたものです。

焼き上げるコッペパンは、しっとり・ふんわりとした軽い食感が特徴。
対して揚げパンは、外側がほんのりカリッとしながら中はふわっとやわらかく、油分を含むことでコクが増します。

揚げる工程が加わる分、カロリーや脂質は高くなりますが、その分“ご褒美感”のある味わいになるのです。
給食で揚げパンが特別な存在だったのは、この食感と満足感の違いが大きいのかもしれません。

「コッペパン」という名前の由来
ところで、「コッペパン」という名前の由来をご存じでしょうか。
有力とされているのが、フランス語の「coupe(クッペ)」に由来するという説です。クッペとは、ラグビーボールのような楕円形をしたフランスパンの一種で、生地の中央に「クープ」と呼ばれる切れ込みを入れて焼き上げるのが特徴。見た目を美しく整えると同時に、火通りを良くする役割も担っています。
日本のコッペパンも、細長いフォルムはクッペとよく似ています。しかし、決定的に異なるのは生地の配合です。
フランスの伝統的なパンは、小麦粉・水・塩・酵母のみで作る“リーンタイプ”が主流。素材の風味を活かした、シンプルで歯ごたえのある仕上がりが特徴です。
一方、日本のコッペパンは砂糖や油脂、場合によっては卵や乳製品を加える“リッチタイプ”。ふんわりとやわらかく、ほんのり甘みのある味わいに仕上げられています。
つまり、コッペパンはそれ自体でやさしいおいしさを楽しめる、日本独自の進化を遂げたパン。
そして揚げパンは、そのコッペパンにさらにひと手間を加えた“進化形”ともいえる存在です。
給食の定番として長く愛され続けてきた背景には、ベースとなるコッペパンの完成度の高さがあります。素朴で親しみやすい味わいがあったからこそ、揚げパンという新たなアレンジも、多くの人の記憶に残る存在になったのです。

揚げパン発祥の地は大田区?誕生エピソードと街の魅力を解説

大田区は東京都の南東部に位置し、23区の中で最も面積が大きい特別区です。
日本の空の玄関口である羽田空港を擁し、世界と東京を結ぶ重要なエリアでもあります。

一方で、高い技術力を誇る町工場が集まる工業地域、下町情緒あふれる蒲田の商店街、そして田園調布のような高級住宅街まで、多様な表情を持つのが特徴です。

区名は1947年(昭和22年)、旧「大森区」と「蒲田区」が合併した際に、それぞれの一文字を取って名付けられました。

そんな大田区で、揚げパンが誕生したのは、1950年代初頭。舞台は大田区立嶺町小学校でした。

考案したのは、当時この小学校で給食を担当していた調理師・篠原常吉さん。
きっかけは、風邪で学校を休んだ児童のために給食のパンを届けようとしたことでした。

当時の給食で配られていたコッペパンは、時間が経つとどうしても硬くなりがち。
戦後間もない時代で食材も十分とはいえない中、「どうすればおいしく食べてもらえるか」と考えた末に生まれたのが、パンを油で揚げ、砂糖をまぶすという工夫でした。

外はさっくり、中はふんわり。さらに甘さが加わった揚げパンは、当時の子どもたちにとってまさに“ごちそう”。
物資が乏しい時代において、エネルギー補給にもなる一品として大きな支持を集めました。

その後、揚げパンは大田区から東京全体へ、そして昭和30年代には全国の学校給食へと広がっていきます。
こうして「給食の定番メニュー」として、日本中の子どもたちの思い出に刻まれる存在となりました。

揚げパンは、偶然生まれたヒット商品ではありません。
子どもを思う一人の調理師のやさしさと工夫から生まれた、心のこもったメニューです。

だからこそ今もなお、多くの人に愛され続けているのでしょう。
揚げパンは、大田区の歴史と温かさを象徴する存在なのです。

大田区発祥のグルメは揚げパンだけじゃない!
実は大田区は、揚げパン以外にも“食の発祥地”として知られています。
蒲田エリアで広まった「羽根付き餃子」は、パリッと大きな羽根が特徴の名物料理。
さらに、地元食材を取り入れた「東京大田汐焼きそば」などのご当地グルメもあります。
また、大森周辺は江戸時代から続く海苔養殖の地としても有名。食文化の歴史が深いエリアであることがわかります。

【実食】セブンの「大田区発祥 揚げパン」レビュー

2026年2月17日より セブン-イレブン で発売された「大田区発祥 揚げパン」シリーズ。
ラインナップは「きな粉」「シュガー」(各170円)、さらに、2025年10月に開催された『東京うまいもんフェア』で既に販売済の「ホイップシュガー」(232円)の全3種類です。

今回は、「セブン 揚げパン きな粉」を実食レビューしていきます。

袋を開けて最初に感じたのは、きな粉がしっかりパンに密着していること
揚げパンといえば「粉がポロポロ落ちる」というイメージがありますが、今回の商品は比較的落ちにくい印象です。
外出先でも食べやすいのはうれしいポイントですね!

見た目は給食でおなじみの細長いフォルム!
表面にはたっぷりときな粉がまぶされ、香ばしい香りがふわっと広がります。

ひと口かじると、まず感じるのはパン生地のふんわり感。
油っぽさは控えめで、きな粉のやさしい甘さが口いっぱいに広がります。

甘さは強すぎず、どこか懐かしい味わい。
まさに「給食の揚げパン」を思い出しました。

食べ進めながら思い出したのが、「給食の揚げパンって少し温かかった」という記憶。
そこで電子レンジ500Wで20秒温めてみました。

結果は大正解!

温めることで、きな粉の甘みと香りがより引き立ち、パン生地は驚くほどふわふわに。
表面のきな粉がほんのり溶けて、口どけもなめらかになります。

500Wで約15秒を目安に軽く温める方法をおすすめします!

懐かしさを味わいたい大人世代はもちろん、揚げパンを食べたことのない若い世代にも試してほしい一品です。
コンビニで見かけたら、ぜひ一度チェックしてみてください。

大田区で揚げパンを買うならどこ?地元で人気のパン屋さんを紹介

揚げパン発祥の地といわれる大田区には、昔ながらの老舗から素材にこだわる新店まで、個性豊かなベーカリーが点在しています。
ここでは、揚げパンを販売している大田区のパン屋さんを一気に紹介します。

ホームベーカリーみかわや(武蔵新田)

大田区で揚げパンを探すなら、外せない一軒が、ホームベーカリーみかわや
東急多摩川線・武蔵新田駅の改札を出てすぐという抜群の立地にあり、地元の人々に長年愛され続けてきた老舗ベーカリーです。

創業90年以上の歴史を持ち、店内には、あんぱんやクリームパン、コロッケパンなど、どこか懐かしさを感じる定番パンがずらりと並びます。
華やかさよりも「毎日食べても飽きない味」を大切にしているのが魅力。素朴でやさしい味わいは、まさに“大田区の街のパン屋さん”そのものです。

なかでもぜひ味わってほしいのが、名物の「揚げアンパン(180円)」!ふんわりとした生地の中に、ほどよい甘さのあんこがぎっしり。
外側は軽く揚げられていて、ほんのりサクッと、中はしっとり。どこか懐かしく、それでいて後を引くおいしさです。甘いもの好きにはたまらない一品です。

しかも、どのパンも驚くほどリーズナブル!
気取らず、気軽に、日常の延長で立ち寄れる温かさもこのお店の大きな魅力です。

住所〒146-0093 東京都大田区矢口1丁目6-20
電話番号03-3759-7468
営業時間7:30〜20:00
定休日日曜日
HP

ブーランジェリー・ミモレット(糀谷)

大田区・糀谷エリアで揚げパンを探すなら、ぜひ足を運びたいのが、ブーランジェリー・ミモレット
日の出銀座商店街に店を構える、地元で評判のベーカリーです。
京急空港線・糀谷駅から徒歩圏内、商店街の中でもひときわ目を引くオレンジ色の看板が目印です。

店内には、香ばしいハード系パンからボリューム満点の総菜パンまで幅広くラインナップ。
味や仕上がりの完成度にも定評があり、地元客はもちろん、区外から訪れるファンも少なくありません。

注目は、注文後に揚げたてを提供してくれる「蒲田揚げパン(きなこ・さとう/150円)」。
外はカリッと軽やか、中はふんわり。揚げたてならではの香ばしさと、きなこや砂糖のやさしい甘さが広がる、満足感のある一品です。

さらに見逃せないのが、話題性抜群の「下町ボブスレー揚げパン(180円)
大田区の町工場発プロジェクト・下町ボブスレーを応援するユニークな商品で、ブラックカカオ入りの生地を使用。
黒く引き締まったビジュアルはインパクト大で、写真映えも抜群!味わいも奥行きがあり、ひと味違う揚げパン体験が楽しめます。

王道も個性派も楽しめる、糀谷の実力派ベーカリー!揚げパン好きなら、ぜひチェックしておきたい一軒です。

住所〒144-0035 東京都大田区南蒲田2丁目8-11
電話番号03-3735-0850
営業時間9:00~17:00
定休日月曜日、火曜日、日曜日
HPhttps://www.instagram.com/boulangeriemimolette/

リヨン・モアール(矢口渡)

矢口渡商店街に店を構える、地元で親しまれているベーカリーが、リヨン・モアール
東急多摩川線・矢口渡駅からほど近く、昔ながらの商店街の風景に溶け込む“街のパン屋さん”です。

店内には、総菜パンや菓子パンなど種類豊富なパンがずらり。
棚に並ぶパンをトングで選ぶスタイルは、子どもの頃を思い出すようなワクワク感がありますよね。

揚げパンは、シンプルに王道の「きなこ・さとう/各200円」を販売。
やさしい食感で、きなこの香ばしさと砂糖の甘さが広がる、どこか懐かしい味わいです。
派手さはないけれど、だからこそ心に残る。そんな一品といえるでしょう。

朝6:30から営業しているのも大きなポイント!
通勤前に立ち寄る人や、朝食用にパンを買い求める常連さんの姿も多く、地域に根ざした温かな空気が流れています。

住所〒146-0095 東京都大田区多摩川1丁目21-9 谷本ビル
電話番号03-3757-2949
営業時間6:30~19:00
定休日
HP

はらぱん(矢口渡)

2025年にオープンした家族経営のベーカリー、はらぱん
東急多摩川線・矢口渡駅エリアに誕生した新しい一軒で、鮮やかな水色の看板が目印です。
あたたかく親しみやすい雰囲気が漂い、地域に少しずつファンを増やしています。

はらぱんの魅力は、素材への徹底したこだわり。
発酵バターやフランス産ゲランドの塩、自家製天然酵母を使用し、無添加で仕上げるパン作りを大切にしています。
子どもにも安心して食べてもらいたいという思いが込められており、揚げパン発祥の地・大田区らしい“家族思い”の姿勢が印象的です。

揚げパンは「きなこ」「シュガー」(各250円)を用意。
当初は土曜日限定でしたが、好評を受けて現在は平日も販売されています。

生地には国産小麦を100%使用。

そして大きな特徴は、“揚げていない”揚げパンであること。焼き上げた生地に米油を塗り、きなこや砂糖をまぶす製法のため、油っぽさがなく、軽やかでさっぱりとした味わいに仕上がっています。

重たさを感じさせない食感で、ついもう一つと手が伸びてしまう。
新しいスタイルの揚げパンを楽しめる、注目のベーカリーです。

住所〒146-0095 東京都大田区多摩川1丁目7-14 飯山ビル 1階
電話番号080-3557-8682
営業時間7:00~18:00
定休日日曜日
HPhttps://www.instagram.com/harapan92593

海外にも揚げパンはある?世界に広がる“揚げパン文化”

「揚げパン」と聞いて、多くの日本人が思い浮かべるのは、給食でおなじみの“揚げパン”ですよね。
しかし実は、生地を油で揚げて味わうスタイルは、日本だけのものではありません。
世界を見渡すと、揚げパンに似た食べ物は数多く存在し、それぞれの国や地域で独自の進化を遂げています。

ある国では朝食の定番として、またある地域では屋台グルメや祝祭日のスイーツとして親しまれるなど、“揚げる”というシンプルな調理法でありながら、その立ち位置や食文化的な意味合いは実にさまざま。

同じ「揚げパン」でも、甘く仕上げるのか、塩味で楽しむのか、食事なのかおやつなのか――。
背景を知ると、世界の食文化の奥深さが見えてきます。

ここからは、そんな世界各地の“揚げパン文化”をのぞいてみましょう。

国・地域名前甘さ食感特徴主なシーン
🇯🇵 日本揚げパンふわふわコッペパンを揚げて砂糖・きな粉など学校給食・懐かし系
🇺🇸 ハワイマラサダふわふわ卵入り生地+砂糖おやつ・観光地定番
🇩🇪 ドイツベルリーナーふわもちジャム入り丸型カーニバル
🇦🇹 オーストリアクラプフェンふんわりアプリコットジャム冬の行事
🇨🇳 中国油条サクふわ細長い塩味生地朝食(豆乳)
🇹🇭 タイパートンコー外サク中ふわ小さめ/練乳可屋台朝食
🇹🇼 台湾油條サクふわ中国系油条と同系/豆漿と朝食の定番
🇰🇷 韓国ホットク(호떡)外カリ中もち黒糖・ナッツ入り屋台・冬のおやつ
🇬🇧 イギリスジャムドーナツ(Jam Doughnut)ふわふわ砂糖まぶし+ジャムベーカリー定番
🇺🇸 英語圏フライドドウ(Fried dough)もちもち平たい生地+砂糖フェス・遊園地
🇪🇸 スペインチュロス(Churros)外カリ中もち絞り出し生地朝食・カフェ

こうして見ていくと、海外の揚げパンは「甘いおやつ」と「食事系の朝食」に大きく分かれ、食べ方もそのまま頬張るタイプから、飲み物やスープに合わせるタイプまでさまざま。
共通しているのは、揚げたての香ばしさと満足感です。

給食の定番メニューとして愛されてきた日本の揚げパンも、世界の揚げパン文化の中に置いてみると、ぐっと立体的に見えてきます。
ぜひ、どこかの国を旅行した際には、“世界の揚げパン”も楽しんでみてください。

まとめ

今回は、揚げパンの基礎知識から大田区発祥といわれる誕生エピソード、話題の商品レビュー、地元で人気のベーカリー、さらには海外の揚げパン文化まで幅広くご紹介しました。

揚げパンは、戦後の学校給食から生まれた一品でありながら、今もなお愛され続ける特別な存在です。大田区の歴史や人のやさしさが詰まった背景を知ることで、いつもの揚げパンが少し違って感じられるのではないでしょうか。

懐かしさと新しさが同居する揚げパン。ぜひあなたも、お気に入りの一個を見つけてみてください。

uta
30代。言葉とデザインの力で「誰かの人生を動かす」ことを信念に活動中。日本国内はもちろん、世界を旅しながら、感じたことを言葉とビジュアルで綴ります。自然や海、星空に心惹かれ、旅先での出会いや縁を大切に、日々冒険を続けています。
SHARE
  • URLをコピーしました!
目次