ワーホリで滞在したニュージーランド。ここで、私はバリスタの国家資格(Barista Certificate)を取りました。
最初に言っておきます。この資格….お金と時間さえあれば、ぶっちゃけ誰でも取れちゃいます。
でも、「取るだけ」では終わらない。
英語・文化・コーヒーのすべてが詰まったこの経験は、私にとって想像以上に深いものでした。
今回は、そんなニュージーランドでのバリスタ資格取得体験を、授業の流れや試験内容、感想とあわせて詳しく紹介します。
バリスタ講座の概要
私が通ったのは、Aspire2 International(アスパイア2 インターナショナル)。👉 公式サイトはこちら
- 期間:2週間(月〜木 17:00〜20:00 × 2週間)
- 費用:通常 $495(私はエージェント経由で半額)
- 内容:筆記・実技を含む国家資格講座
授業の流れ(全8日間)
| 日程 | 内容 |
|---|---|
| 1〜2日目 | 教科書でコーヒー豆・種類・作り方の基礎を学ぶ |
| 3〜4日目 | ミルクの扱いを学び、ひたすらコーヒーを作る |
| 5〜6日目 | 筆記試験+コーヒー実践 |
| 7〜8日目 | 筆記試験再試+実技試験+卒業 |
1〜2日目:コーヒーの基礎と豆の知識
正直、英語のリスニング力がある程度ないと厳しいです。
ですが内容はとても興味深く、例えば:
- コーヒー豆が一番多く作られている国は?
- コーヒー豆の精製方法とは?
- エスプレッソマシンの仕組み
少しだけコーヒーを淹れる練習もありました。

3〜4日目:ミルクの扱いと実践
スチームミルクを学びながら、ひたすらコーヒーを作る実践中心の授業。
スチームの音と香りに包まれながら、毎回達成感がありました。

5〜6日目:筆記試験
内容は英語で出題され、記述式。以下のような問題が出ました。回答と共に掲載します。
【1】
List three things that you check to make sure that the coffee beans you use for making espresso beverages are fresh.(エスプレッソを作るために、新鮮なコーヒー豆が必要だが、コーヒー豆の何をチェックしなければいけないか3つ挙げよ。)
→ 匂い・新鮮であること・表面
【2】
Explain why you need to match the grind of the coffee beans with the espresso equipment you use.(エスプレッソマシーンの豆を自分が使うことに合わせる理由を説明せよ。)
→ 粗い過ぎても細か過ぎても、良い匂いのコーヒーは作れないから
【3】
Explain why should you extact espresso as soon as possible after you have ground the coffee beans.(コーヒー豆を挽いた後にできるだけ早くあなたがコーヒーを作らなければならない理由を答えよ。)
→ 新鮮なコーヒーを作らなければならないから
【4】
Describe the crema and the taste and / or appearance of over extracted espresso, and give three possible causes for the problem. : A. What does the crema look like? B. How does the espresso look and / or taste? C. Explain three possible causes for over extracted espresso.
(抽出に時間がかかり過ぎたエスプレッソについて: A.クレマはどう見える? B.エスプレッソはどう見える?味は? C.なぜ抽出に時間がかかるのかを考えられる原因を3つ挙げよ。)
→ A:黒くて油っぽい B:抽出が遅く苦い C:キメが細かい/フィルターに挽いた豆を入れ過ぎた/押し過ぎ
【5】
About A. Temperature / B. Taste / C. Texture: Possible problem, How the problem affects milk preparation and or the espresso beverge. (温度/味/質感について:考えられる問題/ミルクの準備にはどのような問題が表れるかをそれぞれ答えよ)
→ A:光っている B:水っぽく、薄い C:キメが粗い/フィルターに豆があまり入っていなかった/押す力が弱かった
【6】
Explain why you might have problems aerating milk at different times of the year?(なぜそれぞれの年によってミルクが違うのか説明せよ。)
→ .牛は外で飼っており、牧草を食べているため、年によって違うから。
記述式ですが、教科書を見ながら回答OK。つまり、答えを整理しておけば誰でも合格できます。

7〜8日目:実技試験と再試験
コーヒーを何十杯も作る実技中心の2日間。
試験が終わり、卒業証書をもらって一安心…と思いきや、私だけ追試!
原因は「ミルクの温め方」でした。
再試験では1時間ほど実技を行い、無事合格。
試験では、「自分のコーヒーの出来について説明」する英語力も必要です。
- ミルクがなぜうまくいかなかったのか
- ショットの状態はどうか
- 改善点は何か
ここを答えられずに再試になったので、英語面も油断できません。

私のクラスは日本人が9割だったので心強かったです。
もし周りが全員英語ネイティブだったら、途中で心が折れていたかも…。
こうして、ニュージーランドでバリスタの国家資格を取得できました。
追試もありましたが、最後までやりきれて本当によかったです。

この講座が向いている人
- NZでカフェで働きたい人
- コーヒーの知識を深めたい人
- 地道な作業が苦にならない人
特に「カフェで働きたい!」という明確な目的がないと、途中で飽きるかもしれません。
この資格は日本では使えず、NZでのみ有効です。
まとめ
得意になった!とは言えませんが、この経験を通して、コーヒーがもっと好きになりました。
コーヒーの香りに包まれる2週間。難しいけれど、学ぶ価値のある時間だったと今は感じています。



NZではフラットホワイト(Flat White)というコーヒーが主流なんですよ。
これが本当に美味しいので、現地に来たらぜひ飲んでみてくださいね!

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