ニュージーランドの北島を南下し、テプケ(Te Puke)からネーピア(Napier)へ。
今回も InterCity(インターシティ) バスを利用しました。
出発前夜、テプケの空には無数の星。
静かな田舎町の夜空は、まるで宇宙の入り口のように広がっていました。

迷いながらの出発。バス停は「公衆トイレの隣」?
出発地点はテプケの「公衆トイレの隣」。えっ、どこ!? と何度も地図を確認。
本当に道の端っこで、「ここにバス停あるの?」と思うほど。
時間になってもバスが来ず、焦って少し歩いた先でようやくバス停を発見。
結果的に 10分遅れで出発。ニュージーランドでは、これも日常のひとコマです。




途中、ロトルア(Rotorua) で10分のトイレ休憩、そして タウポ湖(Lake Taupō) で30分の昼休憩。
曇り空の湖畔も、静かで美しい。
観光地らしく、近くにはカフェや公園もあり、短い時間でもリフレッシュできました。



5時間のバス旅の果てに──アール・デコの街、ネーピア到着!
到着してまず驚いたのは、街全体がアートのようなこと。
建物、標識、踏切…どこを切り取ってもかわいい。まるで映画のセットの中を歩いているようです。
特に有名なのは、1930年代のアール・デコ建築。
地震後に再建された街並みは、どこまでも洗練され、カラフル。
一瞬で「ここに住みたい」と思うほどでした。















ネーピアでの仕事:キウイフルーツの “Flower Thinning(花摘み)”
私がネーピアで働いていたのは、キウイフルーツのフラワーピッキング(つぼみ取り)。
英語では “Thinning(シニング)” と呼ばれます。
作業内容はシンプル。
形の悪いつぼみ、茎の根元にある小さなつぼみ、連なって咲くつぼみを一つずつ摘み取る。
花が咲いた後、受粉して実になる──そんな命のリレーの一部を担う仕事です。
蜂の巣箱のすぐそばで作業するので、虫が苦手な人には少し過酷。
でも、音楽を聴きながら、自然の中で黙々と働く時間はとても心地よいものでした。






天候に左右されやすく、雨が降ると即中止。
一日4回の休憩があり、7時出勤・16時半終業。
時には15時で終わることも。自由でのびのびした働き方です。
オーチャード(果樹園)は広大で、上から見下ろすと果樹が果てしなく並ぶ。
軽トラの荷台に乗って風を切る瞬間は最高でした。






宿泊先「Arthouse Napier」での出会い
ネイピアでの宿泊先の名前は Arthouse Napier。
海沿いにあるアートな宿で、木の温もりと開放感が漂います。
受付には求人掲示板があり、「仕事ある?」と聞けば探してくれるという親切さ。
まさに旅人と働く人をつなぐハブのような存在です。
ただ一点、Wi-Fiが週1GB制限なのが惜しい!
それ以外は、清潔・快適・人も優しい最高の宿でした。


















ネーピアの街歩き。かわいい×海×アート=幸せ
ネーピアはどこを歩いても可愛い。
街角の壁アート、フランス風の建物、カラフルなショップ。
そして徒歩5分で海へ行ける立地。
海沿いのサイクリングロードから見える水平線は、息を呑むほど美しい。
週末の朝は、サンデーマーケットで地元の人と交流するのもおすすめです。












果物や雑貨が並ぶ活気あるマーケットの中で、ひときわ人が集まっていたのが ドーナツ屋さん「Lil Orbits」。
注文して数分後、香ばしい香りとともに届いたドーナツは…
外はカリッ、中はふんわり。
「ディズニーのチュロスをドーナツにしたような味!」
あまりの美味しさに、思わず毎週通いたくなってしまうほど。
マーケット限定ですが、ウェアハウス前の常設店でも買えます🍩



カフェ、ジェラート、フィッシュ&チップス。美味しいが溢れる街
ネーピアの街には、波音を聞きながらコーヒーを楽しめるカフェ、とろけるようなチョコレートアイスのジェラート店、$10以下で食べられる絶品フィッシュアンドチップスなど、小さな幸せがあちこちに散りばめられています。
夜はライブバー「Paisley Stage」で音楽を聴きながら乾杯。
アートもグルメも楽しめる、理想の海辺の街です。







































まとめ
夕暮れの海に沈む太陽、キャンプファイヤーの炎、朝焼けに包まれる街。
ネーピアで過ごした日々は、「世界って、こんなにも優しい色でできているんだ」と思わせてくれました。
旅と仕事が繋がる街・ネーピア。
もしあなたがニュージーランドで季節労働を探しているなら、
ここは間違いなく“運命の場所”になるかもしれません。





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